これが、元祖純米大吟醸「強力」。
炭素濾過を行わず、幻の酒造好適米「強力」を40%まで精米した贅沢な一品です。
まず、お米の匂いがふわっと広がります。新米の蒸しを連想させるほど香りが高く、口に含んだしっとり感はまさに濃醇。強力という名にふさわしい力強さが伝わってきます。甘みを持ったコクが口の中で広がっていきます。重厚さと飲みやすさを兼ね備えた貴重なその味は、一度飲んだら決して忘れることのできない個性的な味といえるでしょう。
まずは、冷で飲んでいただくことをお勧めします。
地酒の原点ともいえる濃醇なその味を、しっかりと堪能してください。
これが、鳥取の地酒です。
【メーカー】中川酒造株式会社/鳥取市立川町
【分類】純米大吟醸
【容量】720ml
【アルコール度数】16.5%
【原料米】強力【精米歩合】40%【日本酒度】+3.0【酸度】1.4
大甘口 |
甘口 |
やや甘口 |
普通 |
やや辛口 |
辛口 |
大辛口 |
*日本酒度による味の目安ですので、酸度のバランス等で感じ方が変わります。必ずしも当てはまるとは限りません。
強力(ごうりき)米
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「強力(ごうりき)」は大正時代に鳥取県立農事試験場により系統分離され、特産酒米として一時期には六千余町歩も生産されていました。
昭和20年代の食糧難の時代、反当りの収穫量の少なさ、尋常でない背丈、大粒の為の倒伏の危険といった理由から、 特産酒米「強力」は姿を消しました。
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上:強力(ごうりき)米140cm
下:玉栄 85cm |
現在、全国には、約二千の酒造場があり、「山田錦」「五百万石」をはじめとする酒米が流通していますが、原材料のうえでの地方色はほとんど無いといえます。
しかし、フランスのワインを例にとれば、「アペラシオン・コントローレ」(A・O・C原産地統制呼称法)という制度が敷かれており、優れたワイン生産地には、その土地独自の葡萄の品種、収穫量、醸造法などを国が規制し、地ワインの地域性、伝統、品種が守られています。 |
日本酒銘柄の独自性、そして地酒の持つ意味もそうあるべきではないかとの想いから、強力米にこだわり復活を願いました。
鳥取大学農学部で、永年、少量だけ育種、保存栽培されていた種籾から、やっと、わずかではありました が、単一品種醸造ができる量まで収穫することができました。
本来の米づくりを大切にする為、化学肥料、農薬など、近代農法は避け、有機栽培に徹し、平成元年晩秋に、見事、酒米「強力」は復活しました。その強力米と清らかな水を使った地酒がここに蘇りました。 |